こんにちはSRRDです
すっかり遅くなってしまいましたが SRRDとして初めて大掛かりな店舗内装を製作した
謎の店について制作側視点でまとめてみたいと思います
愛知県でSRRDとして活動する以前は生まれの
川口市で大手百貨店などの店舗什器製作を
していたので什器もできるSRRDです
余談ですが、デパートの什器サイクルは
ブランドによっては早くて5年くらいで
改装により全て壊されるっていうことがあるので、
川口時代に作った什器はもう残ってないのだろうな
と思っていたんですが銀座松屋7階の某RLが
作った当時のまま残っていました
興味ある方は見ていただければ嬉しいです
話を戻しまして
川口時代の什器製作会社はグレードが高いお店
を手がけていてコストのかかる、
無垢+フラッシュ構造の什器をたくさん作っていたので
謎の店も要所には無垢を使って強度のある
長持ちする什器を作ろうと考えました
もちろんコストがかかりすぎるのはいけませんので
硬さもある程度あり、比較的安価なタモを採用
塗装は商品が生えるタモの白っぽさを強調する為、クリア塗装です
天板は全てタモ集成材
仕上げはサンダーだとよろしくないので鉋で仕上げてツヤが出るように
店舗側の展示什器には蟻加工した貫を入れました
空調を効かせると急激な乾燥、湿潤を繰り返すので
無垢は反ってしまう可能性があり対策としてよく使われます
カウンターの脚まわりは全て無垢材、パネルのみ突き板ベニアです
デパートの長いこと使われてるであろう什器は床に近い部分が蹴られて
ダメージを負っていていることが多いので床から少し上げました
棚板とカウンター上の什器に関してはフラッシュ構造軽量化
強度が必要な部分だけ無垢を使ってコストダウン
ベニアと芯材で構成されたものにこういう突き板シートを貼り付けています
無垢材を薄く削ったものの裏に和紙を貼り付けたもの
その他細かいものも合わせて結構なボリュームだったと思います
特にカウンター、、、
組んでからでは店に入れることができないので
ある程度組み立ててからバラした状態で現場に入れて組み立て
天板は材料屋から直送してもらったものを現場で加工、、、
お手伝いもいただいたサンダーボックス森田くん、店主テレコマくん
オーダーありがとうございました
改めて考えると主に見えない部分や伝わりにくい部分にSRRDとして
やりたいことがたくさん詰まった製作だったなと思います
謎の店
サンダーボックス